越畑喜代美は、1960年(昭和35年)に神奈川県川崎市で生まれた日本画家である。
多摩美術大学にて堀文子の元で日本画を学び、同大学絵画科日本画専攻を卒業後は同大学大学院へと進学。1986年(昭和61年)大学院修了、同年に上野の森美術館賞展入選、多摩総合美術展朝日新聞社賞を受賞。若くしてその実力を認められ、1989年(平成元年)からは銀座の柴田悦子画廊で開催されるグループ展LABOに毎回出品している。
花や果物、野菜といった身近なものの静物画や風景画を主なモチーフとし、時にパステルを用いて描き出される作品は柔らかな筆致と淡く透明感のある色使いが明るさと暖かさを感じさせ、どこか可愛らしい印象を与える。
2000年(平成12年)前後からほぼ毎年個展やグループ展を開き、また企業カレンダーの原画や本の装画といったイラストも手掛けるなど、幅広いジャンルで精力的に活動している。